お口の機能が低下するオーラルフレイルとは?
2024/07/10
お口の機能が低下するオーラルフレイルについて
鹿児島の歯医者「ながやまデンタルクリニック」の歯科衛生士です。
オーラルフレイルとは、噛んだり、飲み込んだりというお口の機能が低下することによって生じる身体の衰えを意味します。
お口は人が生きていくために必要な栄養を摂取するための入り口です。歯を失ったり、合わない入れ歯を使用していたりすると、きちんと咀嚼ができないだけでなく、食事が偏ったり、お口周辺の筋力が低下し、最終的には全身の健康にも悪影響を及ぼすことになります。
お口の機能が低下して、思うように食事ができない、会話がしづらくなると心身的に虚弱するため、将来的に寝たきりになる可能性が高くなってしまいます。
今回のブログでは、オーラルフレイルの症状や予防方法についてお話ししたいと思います。
オーラルフレイルが疑われる症状について
オーラルフレイルの前兆として下記のような症状が挙げられます。下記の症状に多く当てはまる場合はオーラルフレイルの可能性が高いといえます。
- 食べ物をよくこぼす
- お水や汁物などを飲む際によくむせる
- 滑舌が悪くなる
- 普段通りの生活をしているのに体重が減っている
- 硬いものが噛みづらい
- 喉が乾く
- 外出することが減った など
オーラルフレイルの予防方法について
オーラルフレイルにならないため、また症状を悪化させないためにも下記のことを意識し、予防に取り組みましょう。
しっかり噛める状態を維持する
オーラルフレイルにならないためには、食事の際にしっかり噛むことが重要です。虫歯や歯周病を放置していたり、歯が抜けたままになっている場所や合わない入れ歯を使用し続けていると、しっかりと噛めないため、お口周辺の筋力の低下や噛み合わせのバランスが乱れてしまいます。お口や歯に違和感を感じた場合はできるだけ早めに治療を受け、きちんと噛める状態を維持しましょう。
できるだけ会話をする
人との会話をはじめ、会話中の表情の変化によってお口周りの筋肉は鍛えられます。近年ではテレワークの方も多くなり、1日誰とも会話をしなかった、言葉を発さなかったということも増えています。コミュケーション不足は精神面にも悪影響を及ぼすため、できるだけ会話をするよう努めましょう。
お口や歯のケアをきちんとする
口腔内環境の悪化はオーラルフレイルのリスクを高めます。日々のケアをきちんと行い、お口や歯のトラブルを防止しましょう。
定期的に歯科検診・クリーニングを受ける
日々のセルフケアだけでは、お口の中を清潔に保つことは困難です。歯科医院に定期的に通院し、歯科検診やクリーニングを受け、お口を健康な状態で維持しましょう。
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