加齢によって歯が黄ばむ原因とは?

      2024/07/10

加齢によって歯が黄ばむ原因について

加齢によって歯が黄ばむ原因

鹿児島の歯医者「ながやまデンタルクリニック」の歯科衛生士です。

歯は加齢とともに黄ばむため、歯磨きの際などに以前より歯の黄ばみが気になるという方も少なくないと思います。今回のブログでは加齢によって歯が黄ばむ原因についてお話したいと思います。

歯の構造と歯の色について

歯の構造歯の黄ばみの原因をお話する前に歯の構造について知っていただくことが重要です。

私たちの歯は神経などが通る「歯髄」が中心にあり、その周辺に象牙質、さらに象牙質をエナメル質が覆うような構造になっています。

エナメル質はすりガラスのように半透明なため、象牙質が透けて見えます。そのため、歯本来の色調については、象牙質の色味が大きく関係します。

象牙質の色は乳白色ですが、個人差によって異なり、黄色味が強い方などもいます。また、エナメル質の厚み・透明度などによっても見え方が変わってきます。

加齢によって歯が黄ばむのはなぜ?

加齢によって歯が黄ばみ原因は下記の通りです。

①エナメル質が薄くなる

エナメル質は人体の中で一番硬い組織ですが、日々の歯磨きによって摩耗したり、飲食物の酸によって溶けたりと、少しずつ薄くなります。エナメル質の厚みが薄くなると、象牙質の色味がより透けるようになるため、歯の黄ばみが目立つようになります。

②象牙質の黄色味が増す

象牙質はもともと少し黄色がかった乳白色ですが、加齢とともに色が少しずつ濃くなるため、黄ばみが目立つようになります。

③歯面に細かい傷・亀裂が入る

日々の生活により、歯の表面には細かい傷や亀裂が入ります。その傷や亀裂に飲食物の色素が沈着するため、歯の色がくすんだり、黄ばみが強くなったりします。

④食事や生活習慣による着色

コーヒーやカレーなどの色素の濃い飲食物をはじめ、たばこのヤニやワイン・お茶などのステインが歯面に付着することによって歯の黄ばみが目立つようになります。

歯の黄ばみを抑えるための対策について

①強い力で歯を磨かない

日々の歯磨きによってエナメル質は摩耗していくため、できるだけ強い力で歯を磨きすぎないように心がけましょう。多くの歯磨き粉には研磨剤が入っているため、強い力で歯を磨くと歯面が削られ、エナメル質が薄くなったり、歯面に傷がついてしまい、歯が黄ばむ原因となってしまいます。

②酸性の飲食物を控える

飲食物に含まれる酸で歯は少しずつ溶かされてしまうため、歯が黄ばんで見えやすくなります。酸っぱい柑橘系の飲食物や炭酸飲料は日頃から控えるように心がけましょう。

③歯ぎしりや食いしばりから歯を守る

歯ぎしりや食いしばりなどは歯に強い力がかかるため、歯に小さなひびが入ったり、亀裂が入ったりします。歯ぎしりや食いしばりの癖がある方は就寝時にマウスピースなどを装着し、少しでも歯への負担を軽減しましょう。

上記のように加齢によって歯の黄ばむが目立つことがあります。少しでも歯の色を綺麗に保つためには歯磨きや食事に気を使うことが重要です。また、加齢や食事による黄ばみや着色については、ホワイトニングやクリーニングなどで緩和・改善することができるため、気になる際は歯科医師に相談してみましょう。

鹿児島でホワイトニングをご希望の方はながやまデンタルまでお気軽にご相談ください。

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