院内勉強会~歯ブラシと歯磨剤について~歯ブラシ編

      2024/07/10

先日、院内で歯ブラシと歯磨剤についての勉強会をおこないました。

みなさん、歯ブラシはどのような歯ブラシを使っていますか?

ドラッグストアなどに行くと、市販のたくさんの種類の歯ブラシが陳列されていて迷ってしまう事もありますよね。

歯ブラシを選ぶときにどのような歯ブラシを選択しているでしょうか?

 

歯ブラシ選びのポイントとしては

①    使用する目的

②    自分に合ったヘッドの大きさ

③    歯肉の状態に合わせた毛の硬さ

が挙げられます。

年齢や性別、口腔内の状態、生活習慣、ブラッシングのテクニックなど患者さんの生活背景は様々です。

それらを考慮して自分に合った歯ブラシを使って頂くのが理想的です。

 

歯ブラシにはそれぞれ特長があり、ヘッドの大きさ、植毛列(3~5列)の違い、毛の長さの違いや、毛先がラウンド毛・テーパー毛などの違いもあります。

 

お口の小さな女性や10代の方やなどはヘッドが大きめの歯ブラシでは奥歯まで磨くのが難しくなります。そんな方には、ヘッドの小さめのコンパクト歯ブラシをお勧めさせて頂いたりします。

 

また、歯周病で歯肉が炎症を起こしていて歯肉に出血や痛みのある方が毛の硬さが硬い歯ブラシを使ってしまうとますます歯肉を痛めてしまったりします。そんな方には、歯間やポケット内に入りやすいテーパー毛のやわらかい歯ブラシなら、歯肉の炎症で痛みや出血があっても歯肉を傷つけずにやさしく磨けます。

歯ブラシの毛にはある程度のコシは必要ですが、硬すぎてはプラークの付きやすい歯と歯肉の境目(歯頸部)に痛くて当てれないなどの問題もあります。

 

生活背景に着目してみると、患者さんのブラッシングのテクニックの問題や、性格的な問題、お口の中に対するモチベーション問題、仕事などで忙しくなかなかブラッシングに時間をかけれないなど、生活環境の問題など、ブラッシングがうまくできない要因がある方には、あまりブラッシングの技術がなくても効率的にプラークの除去のしやすい歯ブラシをお勧めしています。

 

インプラントをされた患者さんや、外科処置後の患者さん向きの歯ブラシなど本当に様々にあります。

 

あとは、患者さんの歯ブラシの好みなどもありますし、似たような歯肉やお口の中の環境でも、同じ歯ブラシを使用しても人によっては効果に差がでてくることもあります。 

自分にあった歯ブラシを見つけて気持ちの良さを知ってもらうと、もっとお口の中の事にも興味が湧いてきて、むし歯や歯周病の治療・予防につながり、健口に一歩近づく大切なツールかもしれません。

 

安ければ良い?磨ければ何でもいいんでしょ?

いえいえ。そんなことはありません。自分のお口の中にあった歯ブラシをぜひ見付けてみてください。

このように、当院では専門的な立場から患者さん1人1人に合わせて適切な歯ブラシを処方しております。

鹿児島市で予防歯科をお考えの方は、ぜひ、ながやまデンタルクリニックにご相談ください。

歯科衛生士 池ノ上



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