歯周組織検査③

      2024/07/10

前回は歯周組織検査は『鳥の目』で、歯周組織の全体像を把握すると同時に『魚の目』として歯周組織検査を比較することで炎症状態がどのように治癒・回復してきているかを診るということについてお話させていただきました。

まず今回は歯周組織検査に目的についてです。この検査の目的は前にお話ししたように歯周組織(歯肉・歯根膜・歯槽骨)の炎症状態を調べるのが目的です。この検査で解ることは、歯周ポケットの状態ですが、歯周ポケットの深さは2種類あり症状により検査を使い分けています。プロービングデプスは相対的な深さで歯肉辺縁~ポケット底部の距離で、   アタッチメントレベルは絶対的な深さでCEJ~ポケット底部の距離です。その他に動揺度の有無、出血点(特に2次性の出血を記録しますがこれで炎症の深度がわかります)および 歯間離開度(もののつまりによる歯茎の炎症の原因となります)などで歯周組織の全体像を把握することができます。この検査で解らないことは硬組織の状態、咬合状態などですが口腔内写真、パノラマ、スタディモデルで相互補完することで病態診断の精度を上げることができます。

 

 



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